・「やってはいけないことをやってしまう」ことを防止する対処を知りたい!
このような疑問を解決できる記事となっております。
私たちは、分かっていても、ついやってはいけないことやってしまうことがあります。
例えば、ダイエット中なのに、間食をしてしまう。お金がないのに、買い物をしてしまう。勉強しないといけないのに、ゲームをしてしまう。
なぜ、私たちは、分かっていても、ついやってはいけないことをしてしまうのでしょうか?それは、心理学的にいくつかの理由があります。
この記事では、やってはいけないことをやってしまうことの心理学的な4つの理由を示し、それぞれの対処法も紹介します。
この記事を読むことで、何となくわかっているつもりだけど、分かっていなかったモヤモヤが解消できます。
やってはいけないことをやってしまう心理的な理由
人は、禁止されたものをしたくなる心理があります。これは、人間の「好奇心」や「冒険心」が関係しています。
禁止されたものをすると、達成感や優越感を得られるため、人はやってはいけないことをしたくなるのです。
以下の心理的な4つの理由を解説し、それぞれに応じた対処法も紹介します。
②反抗心
③承認欲求
④ストレス解消
①カリギュラ効果
禁止されたものをしたくなる心理は、カリギュラ効果と呼ばれています。
カリギュラ効果とは、禁止されると、逆に興味を掻きたてられ、やってみたいと思う心理現象のことです。
これは、人間の好奇心や冒険心が関係しており、禁止されているものをすると、達成感や優越感を得られるため、人はやってみたいと思うのです。
カリギュラ効果は、子供から大人まで、誰にでも起こりうる心理現象です。
例えば、子供に「あの部屋には入らないで」と言われたとしても、好奇心旺盛な子供は逆に興味を掻きたてられ、あの部屋に入ってみたくなります。
大人でも、上司から「この仕事は絶対にやめろ」と言われると、逆に興味を掻きたてられ、その仕事をやりたくなってしまうことがあります。
カリギュラ効果の対処法
カリギュラ効果を防ぐためには、禁止するのではなく、なぜそのことをしてはいけないのかを説明することが大切です。
また、子供の場合は、禁止する理由を理解できるように、年齢に応じた言葉で説明するようにしましょう。
②反抗心
反抗心とは、自分の意見や考えを否定されると、反発心を抱く心理です。
これは、人間の「自己肯定感」が関係しています。自分の意見や考えを否定されると、自分の存在価値を否定されたように感じ、反発心を抱くのです。
反抗心は、子供から大人まで、誰にでもあるものです。例えば、子供が親に言われたことを聞かないのは、反抗心の現れかもしれません。
大人でも、上司の指示に従わないのは、反抗心の現れかもしれません。
反抗心の対処法
反抗心を抑えるためには、自分の意見や考えを否定されたとしても、感情的にならず、冷静に対応することが大切です。
また、自分の意見や考えを否定された理由を理解し、納得できる場合は、素直に受け入れることも大切です。
反抗心は、悪いことではありません。むしろ、自分の意見や考えを主張する力として、ポジティブに捉えることもできます。
しかし、反抗心が過剰になると、人間関係に問題を起こす可能性があります。
そのため、反抗心をコントロールすることが大切です。
③承認欲求
やってはいけないことをやってしまう心理は、承認欲求の一種です。
承認欲求とは、周りの人から認められたい、好かれたい、注目されたい、などの欲求のことです。
承認欲求は、誰にでもある心理です。しかし、承認欲求が強い人は、承認を得るために、やってはいけないことをしてしまうことがあります。
承認欲求が強い人が、やってはいけないことをしてしまう理由は、いくつかあります。
- 周りの人から注目されたい
- 周りの人から認められたい
- 周りの人から好かれたい
- 自分の存在価値を確認したい
承認欲求が強い人は、承認を得るために、ネガティブな行動をしてしまうことがあります。例えば、
- 嘘をつく
- 人の悪口を言う
- ルールを破る
- 暴力を振るう
承認欲求の対処法
承認欲求が強い人は、自分の承認欲求をコントロールすることが大切です。承認欲求をコントロールするためには、以下の方法があります。
- 自分の気持ちを理解する
- 自分の長所と短所を知る
- 自分の価値観を明確にする
- 自分の目標を設定をする
承認欲求が強い人は、自分の承認欲求をコントロールすることで、健全な人間関係を築くことができます。
承認欲求は、人間の自然な感情です。しかし、承認欲求が過剰になると、問題を引き起こす可能性があります。
承認欲求をコントロールするためには、自分の気持ちを理解し、自分の価値観を明確にすることが大切です。
④ストレス解消
次の3つの要因が、ストレス解消がやってはいけないことをやってしまう心理に関与していることがあります。
しかし、ストレス解消としてのこのような行動は一時的な解放感をもたらすかもしれませんが、長期的には問題を悪化させる可能性があるため、代替の健康的なストレス解消方法の見つけ方が重要です。
①非効果的なストレス解消
ストレスやプレッシャーを感じると、一時的にやってはいけないことをやってしまうことで、一時的な快楽や解放感を得る場合があります。
このような行動は、ストレス解消の一時的な手段として利用されることがありますが、長期的には問題を悪化させる可能性があります。
②心理的な逃避
やってはいけないことをやってしまうことによって、人々は現実の問題や責任から逃れることができると感じることがあります。
このような行動も①と同様に、一時的にはストレスを軽減させるかもしれませんが、長期的には問題を回避し、負の結果をもたらす可能性があります。
③自己矛盾の解消
人々はしばしば内部の自己矛盾に苦しんでいます。自分がやってはいけないと分かっていることをやってしまうことによって、内部の葛藤やジレンマを解消しようとする場合があります。
これによって、自己のアイデンティティや価値観との一致を見つけようとするのかもしれません。
ストレス解消の対処法
現代社会は、仕事や人間関係、経済など、さまざまなストレスにさらされています。ストレスを抱え込んでしまうと、イライラしたり、不安になったり、疲れたりして、心身にさまざまな不調を引き起こす可能性があります。
ストレスを解消するには、大きく分けて次の2つの方法があります。
②ストレスを適切に発散する方法
1つは、ストレスの原因を取り除く方法です。
例えば、仕事や勉強で忙しい場合は、休暇を取ってリフレッシュしたり、人間関係に悩んでいる場合は、信頼できる人に相談したりして、ストレスの原因をできるだけ減らすようにしましょう。
もう1つは、ストレスを適切に発散する方法です。
例えば、運動をしたり、趣味を楽しんだり、自然の中で過ごしたり、音楽を聴いたり、マッサージを受けたり、寝たりするなど、自分なりのストレス発散方法を見つけて、定期的に行うようにしましょう。
ストレス解消に効果的な方法は、人によって異なります。まずは、さまざまな方法を試してみて、自分に合ったものを見つけることが大切です。
また、ストレス解消は、単なる気分転換ではなく、心身の健康を維持するためにも欠かせません。ストレスを溜め込まず、適切に解消することで、健やかに過ごしましょう。
やってはいけないことをやってしまう心理的な理由【まとめ】
この記事では、「やってはいけないことをやってしまう」以下の4つの心理的な理由と対処法をまとめました。
やってはいけないことをやってしまう心理的な理由
- カリギュラ効果:禁止されると逆に興味を掻きたてられる心理
- 反抗心:自分の意見や考えを否定されると反発心を抱く心理
- 承認欲求:周りの人から認められたい、好かれたい、注目されたいという欲求
- ストレス解消:ストレスやプレッシャーを感じると一時的に快楽や解放感を得るためにやってはいけないことをすること
やってはいけないことをやってしまう心理的な対処法
- カリギュラ効果の対処法:禁止するのではなく、なぜそのことをしてはいけないのかを説明すること
- 反抗心の対処法:自分の意見や考えを否定されたとしても、感情的にならず、冷静に対応すること
- 承認欲求の対処法:自分の承認欲求をコントロールすること。自分の気持ちを理解し、自分の価値観を明確にすること
- ストレス解消の対処法:ストレスの原因を取り除く方法とストレスを適切に発散する方法を見つけること
小さい頃に読み聞きした童話「鶴の恩返し」はまさにカリギュラ効果ですね!